学びて思わざれば則ち罔し。思いて学ばざれば則ち危殆うし。
「広い知識を学んでも、自分でそれについてよく考えなければ、真理に到達できない。
ひとりで考えるばかりで、人から学ぼうとしなければ、独断になり危ない。」
中国の思想家である孔子の「論語」の中の有名な言葉です。
人から知識を学ぶことと自分ひとりで深く考えることの両方の大切さを述べています。
学校や塾で先生の授業を真剣に聞き、理解すること。
自分一人で机に向かい復習することで、理解したことを定着させること。
どちらにも偏ることなく、両方をバランス良く実践することで本当の学力が身に付きます。
これまでの教師の経験から強く感じることは、
授業中にこちらをじっと見ながら深く頷いたり、
分かった時にぱっと表情が明るくなる生徒は成績も伸びやすいです。
また前回出した宿題をチェックする時も、
ミスした問題にバツだけ付ける生徒としっかり模範解答を丁寧に写す生徒には
勉強に向かう姿勢に大きな差を感じます。
人と交わることで広い知識を得たり、お互いに競い合い励ましあって向上する大切さ。
自分一人の孤独の時間の中で、強い意志を持ち目標に向けて一歩ずつ前進していく大切さ。
ときに「切磋琢磨」すること。
ときに「自己研鑽」すること。
学生時代の勉強においても長い人生においても、ふたつのバランスが大切だと感じます。