時間が過ぎ、経験を重ねないと分からないことがあります。
若い頃は分かった気がするけど、大人になるといつの間にか忘れることもあります。
誰しも人生を振り返ると、いくつかの試練を乗り越えたことを思い出します。
ある人にとっては就職活動であり、
ある人にとってはスポーツ競技の大会であったりします。
ただ全国の多くの若者にとって、人生で最初の試練となるのは「高校入試」です。
これまではテストの点数という「ただの数字」だったものが、
「合格不合格」という自分の一生を左右する指標になるのです。
そんな高校入試という初めての過酷な試練に緊張しないはずはありません。
大人になり時間が長く過ぎれば、その経験は心の奥底に小さく埋もれているかもしれません。
しかし、誰もが経験しているはずです。
入試本番前夜はそれまで経験したことがないような不安な気持ちのまま床に入り、
翌朝は緊張のままに目が覚めます。
試験会場に着けば、いつの間にか周りは初めての知らない人に囲まれ、
一生に一度しか受験できない未知の試験を受けなければならないのです。
間違いなく「高校入試」は、15歳の若者にとって最初で最大の試練です。
そんな若者と共に学び、共に成長する。
その時間を共有できることが、この仕事に対しての大きな原動力になっています。