「敵を知り己を知れば百戦危うからずや」
向かう相手の実情と自分の実力を正しく知ることで、負けない戦い方ができる、という意味で、
有名な孫子の兵法の1つです。
これは高校入試にも当てはまります。
向かう相手の実情とは、もちろん「入試問題の傾向」です。
自分の実力とは、もちろん「自分の学力」です。
受験生であれば過去問を解いて、入試問題のレベルや傾向は「ある程度」把握しているはずです。
また模試や実力テストも受けて、自分の学力や偏差値も「ある程度」把握しているはずです。
しかし負けない戦い方をするには、「ある程度」ではなく「正確に」把握しなければなりません。
正確に過去問を分析して、自分の学力で解ける問題を把握すること。
その上で、自分が解けそうな問題に労力をかけ、効率的に得点しなければなりません。
逆を言えば、自分の学力で解けないような問題にはあまり労力をかけないことです。
大切なのは、「自分の学力に合った時間配分」をすることです。
制限時間50分の中で、難易度の高い入試問題を1点でも多く得点するには「戦略」が必要です。
配点が高いからと言って、難しい問題ばかりに時間をかけても、必ず高得点を狙えるわけではありません。
配点が低くても、基本問題で確実に得点することで平均点以上を狙うことも十分可能です。
入試本番で100点をとる必要はありません。
自分の合格ラインの点数をとるためには、各科目で何点ぐらい必要なのか把握していますか?
自分の合格ラインの点数をとるためには、入試本番まで何を勉強するべきか把握していますか?
敵も知らず、己も知らず、ただ闇雲に戦い(入試)に挑むのは非常に危険です。
入試本番で普段の学力以上の成績は出ません。
現在の自分の学力を冷静に判断し、今できることを一つずつ重ねていくこと。
入試では時間配分を意識して、できる問題から一つずつクリアしていくことが大切です。