今年度、小松高校に合格した生徒を通して、合格力に繋がる3つの力を感じました。
その生徒をB君とさせて頂きます。
一つ目は「自学力」です。
B君は入塾当初からマイペースに勉強する生徒でした。集中して勉強する時は勉強しますが、バラツキがあり成績も科目によって偏りがありました。しかし、決して弱気にはならず、常に前向きに塾では黙々と勉強していました。勉強の仕方に雑な部分もありましたが、自分なりの工夫で積極的に勉強していました。少しずつ自信をつけてきて、英検も準2級を合格するレベルまでになりました。3年生2学期には自主的に苦手な数学のテストの解き直しを継続的にしたり、理科の苦手な単元も繰り返し学習しました。B君は主体的に考えて勉強する「自学力」を備えていました。
二つ目は「継続力」です。
B君が入塾したのは、1年生冬の初めです。入塾時は学校の定期テスト平均点を超えることができない成績でした。2年生になりようやく平均点を超えるようになりましたが、3年生1学期になってもまだ安定して高得点を取ることができませんでした。しかし、3年生2学期になると、B君は覚醒します。定期テストでは400点を超えて、実力テストでも合計で平均点より100点以上の点数を取れるようになりました。B君は1年生冬から地道に努力を重ねてきました。決して要領よく、いつも効率的に勉強してきたわけではありません。勉強しても成績が上がらないこともあれば、スランプになった時期もあります。しかし、決して諦めずに塾に通い続けてくれました。目先の成績ばかりに惑わされずに、「継続は力なり」を体現してくれたB君でした。
三つ目は「家庭の応援力」です。
応援することは「信じること」です。応援することは、管理することではありません。教育において、保護者の方ができる最も重要なことは「勉強に集中できる環境」を整えてあげることです。次にお子様の才能を信じて、静かに見守ってあげることです。可愛い我が子のことが心配でいろいろとしてあげたくなる気持ちは理解できます。しかし中学生となれば、もう自立した大人の一歩手前です。「可愛い子には旅をさせよ」の気持ちで、敢えて何もしてあげない方が良いときもあります。B君にとっては1年生の冬という比較的に早い時期から「環境」が整い、ご家庭がB君を信じて見守ったことが最終的に大きな実りになりました。
梯学舎には、合格力を身に付ける「習慣」と「環境」があります。